チルボンのバティック「雨雲」
チルボンは西ジャワの北岸にある町。14~15世紀頃からの古い歴史を持つ町です。昔からイスラム王朝が同地を治めていましたが、中国やヨーロッパなどとの交易も盛んだったため、バティックのデザインにはそういった海外の影響も多く見られるようです。
この「雨雲(Mega mendung)は、中国の影響を強く感じるデザイン。チルボンのバティックと言えば、まずこのデザインでしょう。上の写真は色の違う布2を重ねて撮影したものと思います。(上下で色が違うのは別の布を重ねているため)
Megaは「雲」、「mendung」は「曇り」という意味。「Mega」は前大統領メガワティ(Megawati)氏の名前に使われていることも有名です。(父スカルノ元大統領が、娘誕生の際に上空に突如雲(Mega)が現れたことからMegaを名前に使った、と言われている)
なお、私は、上の柄でシャツを一枚(下の写真)持ってますが、日本で着ることはなさそうです。
チルボンのバティック「雨雲」・「
Kereta Singa Barong」・「
魚」・「
海老 蟹 魚」・「
クリシュナとパンダワ兄弟」・「
スマールと息子達」
この「雨雲」から「スマールと息子達」までの6ページに掲載しているバティック写真は、バティック商を営む知人からの提供です。素晴らしいバティック作品の写真を提供いただき感謝しています。
写真提供:
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