今年(2024年)7月~9月に行ったDVテープからのDVD作成過程をまとめておきます。
作業目的
1990年代末から2010年頃にデジタルビデオカメラで撮りためていたテープが相当数あり、テープ劣化・再生機材消耗等を考慮しDVD化しました。なおDVDに焼きこんだ元ファイル(AVI)もMP4へ変換しブルーレイに保存することに。要はDVD化の過程で画質がそこそこ劣化する(AVI->DVDの過程で圧縮されるため)と思われたためです。
使用メディア
- テープ:miniDV。DVカメラで撮影したテープたち。(実はフルサイズのDVテープを見たことがありません。DVの据え置き型デッキで使われていたようですが)
- ディスク:DVD-R。試し焼き込み用にDVD-RW。この他にBD-Rを元ファイル(AVIをMP4変換したファイル)のバックアップ用として利用。
使用機材
- ビデオカメラ:Victor GR-DV3500。2003年頃購入。ありがたいことに作動してくれました。電源入れたのは12年ぶり。
- パソコン:Dell Vostro 260s(OS:Windows10)。2012年購入の旧式機ですが、DVの取り込み・DVD作成には十分でした。なおiEEE1394インターフェースカード(PCI-e)装着しています。
使用ソフト(アプリ)
- ビデオキャプチャー:WinDVを使用。Area61が有名ですが、うちの環境ではコマ落ちが多く使用を断念しています。
- 動画ファイル編集:AviUtl。他にAviUtl用プラグインとして「NNEDI3」と「x265guiEx」
- DVDオーサリング:DVDStyler
上記いずれもフリーソフトです。
作業手順(概要)
(1) DVテープからキャプチャー
パソコンとDVカメラをiEEE1934ケーブルで接続しキャプチャーします。
うちの環境では「iEEE1934」のドライバは「レガシー」を選択。音声処理は「DV-T2」。
(2) AviUtlで動画ファイル編集
- WinDVでキャプチャーしたファイルは撮影時のカメラ切り替え毎に別ファイルが生成されるため、30分程度でも20~30個程度のファイルが作られる。AviUtlの動画連結機能で一つのファイルに纏めます。
- 纏められたファイルからインターレースを除去。AviUtl用プラグイン「NNEDI3」を使用。インターレース除去できる別のソフトを利用でもOK。
(3) DVD-Rへの焼き込み
DVDStylerでの操作手順は次の通り(概要)。メニューなしDVDを作成しています。
- DVDStylerを起動し最初の「ようこそ」画面の次に表示される「DVDメニュー用テンプレートを選択」で「テンプレートを使わない(N)」を選択。
- 次の画面左下にある「メニュー1」のサムネイル「VMGM メニュー1」と表記を右クリックから「削除」します。
- 焼きこみたいAVIファイルを画面下部「動画ファイルをファイルブラウザーからここにドラッグします」に放り込みます。これはエクスプローラーからマウスで選択ファイルをドラッグ&ドロップで追加できます。
- 画面上のメニューアイコンから「DVDオプション…」を選び「最初の再生コマンド:」で「jump title 1;」を選び、そのすぐ下にある「jumppadを作成」及び「各領域にメニューが存在しない場合は、空のメニューを作成する」のチェックを外します。
- 焼きこみたいAVIファイルが複数(2つ以上)ある場合は、全てのAVIファイルに対して「ポスト・コマンド」で「jump next title; 」を選択。
- DVD-Rへ焼き込みます。なお私は最初DVD-RWに試し焼きして正常に再生されるのを確認してからDVD-Rへ同じ設定で焼き込みを実施しています。(DVD-RWは中身を削除して再利用します)
(4) バックアップBD-Rの作成
念のためDVD焼き込みに使用したAVIファイル(上記AviUtlで編集した物)をH265エンコードのMP4ファイルに変換しBD-Rに焼きこみました。H265エンコードにはAviUtl+x265guiExを使用。
x265guiExのダウンロードは作者のgitHubから。
以上