続2:記事「日本軍政は「植民地支配」 歴史書改訂、より否定的に―インドネシア」

これは次の記事の続きです。

続1:記事「日本軍政は「植民地支配」 歴史書改訂、より否定的に―インドネシア」
https://indo-ka.sakura.ne.jp/samsama/2026-02-04_1/
記事「日本軍政は「植民地支配」 歴史書改訂、より否定的に―インドネシア」
https://indo-ka.sakura.ne.jp/samsama/2026-02-03_1/

関連するインドネシア語関係記事は依然として見つからず。探し回るのはひとまず休止とします。

過去の外交文書

過去の外交文書で何か参考になりそうなものはないかと漁ってみました。

1958年に締結された「日本国とインドネシア共和国との間の平和条約」(賠償協定 含む)をチェックしてみましたが、「占領」「植民地」といった文言は登場しませんね。外交文書はこんなものなのでしょう。

日本国とインドネシア共和国との間の平和条約
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/A-S38(2)-107.pdf (PDF)

同条約に付随する賠償協定
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/1958/s33-shiryou-002.htm

インドネシアは1956年の「サンフランシスコ平和条約」に調印していません。日本とは個別に上記の平和条約締結となりました。

1945憲法での「植民地主義」

1945年に発布された「インドネシア共和国憲法」はその序文を「そもそも、独立とはいかなる民族にとっても不可侵の権利であり、それゆえ、植民地主義は人間性と正義に一致しないものであるがゆえに、世界から根絶されねばならない。」という文章で始めています。(参考:インドネシア共和国憲法 序文

植民地主義」「植民地支配」に抵抗し戦い独立したというのは彼らの誇りであり国是なんでしょう。

歴史(過去)の見直し

元記事で紹介したtribunenewsのニュースには「Kebijakan tersebut juga dinilai sejalan dengan pandangan Presiden Prabowo Subianto, yang selama ini kerap menekankan bahwa kemerdekaan Indonesia bukanlah hadiah dari kekuatan asing, melainkan hasil dari pengalaman panjang ketidakadilan dan perjuangan rakyat.」(この政策は、インドネシアの独立は外国勢力からの賜物ではなく、長年にわたる不正と国民の闘争の結果であると度々強調してきたプラボウォ・スビアント大統領の見解とも一致するものと考えられている。)という一節があり、現大統領は歴史記述で「外国勢力」からの独立に対し友好的でプラスとなったな事例を一掃するつもりでしょうか?

例えば1945年8月17日のインドネシア独立宣言にむけての準備過程で日本海軍前田精少将(当時の在バタヴィア海軍武官)が果たした貢献は彼らの歴史教科書で頻繁に(というか定番?)記述されてます。

2006年版中学2年生社会科教科書;第十章 インドネシア独立の準備過程
https://indo-ka.sakura.ne.jp/buku_pelajaran/sma/

こうゆうのも全部消されるんでしょうかね? 2~3年したらチェックしてみましょうか。

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