これは「昔のWindows環境で古いソフトウェアを使う」という点で次の記事に関連します。
Windows7のオフライン使用(古いハードウェアを利用する例)
ここで取り上げるVirtualBoxはいわゆる「仮想PC」(Virtual PC)環境を提供するソフトウェア。memoryやstorage等リソースの制限内で複数の仮想PCを作成可能。そして様々なOSをそれぞれの仮想PCへインストールすることが出来ます。今のところ仮想PCへインストールしているOSは「Windows 2000 Pro」と「Windows Xp Pro」の2つ。
それぞれのWindowsで利用するソフトウェア(Windows 11では正常に作動しないもの)は対象を分けています。
Windows 2000 Pro
DOSのソフトウェアを利用するのが目的。TRTEXTという逐語訳の翻訳ツールを使っています。64bit版のWindowsでは昔のDOSアプリ(16bitアプリ)が作動しないため、Windows 2000 Proの「コマンド プロンプト」内で利用。
またいくつかのDOSアプリもそこそこ安定して作動します。下に貼り付けたイメージ(VirtualBoxで起動させたWindows 2000 Proのデスクトップ画面)をご覧ください。
画面右上のソフトウェアは「アシスト・ワード」というワープロ・ソフトです。1991年に購入。短い期間ですが1992年くらいまでよく使っていました。ワープロと言っても複雑なレイアウトや画像の貼付けが出来るわけでもなく、簡単な装飾が出来る程度でした。しかし動作が軽かったので文章書きには重宝していました。
なお画面最下部のかな漢字入力環境はWindows 2000 Proのコマンド プロンプトが提供している機能です。
もう一つの窓(画面左下)はTRTEXTです。入力した(外国語の)文章に対し用意された辞書から翻訳語(及び解説)を逐語的に表示させています。辞書はユーザーが用意するものですが、英語・独語などフリーで配布されているものがありました。この画面はインドネシア語を日本語へ変換しているところです。TRTEXTはコマンド・ラインで作動します。
しかし現在のWebで提供されている翻訳サービスは機能がかなり向上しているので、最近はこのソフトをあまり使わなくなっています。
Windows Xp Pro
Windows 11では正常に作動しなくなったWindowsアプリの利用が目的です。やはり古いソフトが対象です。例として次の2つ。(ソフトウェアの具体的名称は表記しません。ご了承ください)
パソコン通信のログ閲覧ツール(ログ・ビューワー)
20年以上前に使っていたソフトウェア。Windows 95~Xpでお世話になってました。当時の日記的な要素が強く自分の記録として貴重です。しかしWindows 7あたりから作動が怪しくなり、Windows 10へ移行後は起動しなくなりました。VirtualBoxのXpではほぼ正常に作動しています。
HTMLエディター
いわゆる「ホームページ作成ソフト」です。これもWindows 7あたりで作動が不安定になり、Windows 10では起動しなくなりました。自分のWebページは基本的にこのソフトで編集されており、改変を加える際には同じソフトウェアを使いたいため、継続して利用しています。なお同ソフトの後継バージョンが発売されており、それはWindows 11で作動可能と思われますが、同じような操作性が維持されてるのか不明であり(お試し版があればテストしても良い)、そこそこ高価なソフトなので出費を避けたいという点もあります。もちろん、恐ろしいのでHTMLの編集には使いますが、ネット接続(FTP)は封印しています。
今後
今後、Windowsのバージョンが上がるたびに動かなくなる古いソフトウェアが出てくると思いますが、古いOSを作動させるために実機(ハードウェア)を用意するよりは、仮想PCを使う方が省スペースの点で有利かと思ってます。もちろん、VirtualBoxがいつまで使えるのかという問題は残りますけどね。