中部ジャワ ディエン高原の火口跡に残る寺院群
中央にある寺院は、アルジュナ(Arjuna)寺院。その右側奥がスマール(Semar)、左側へ順にスリカンディ(Srikandi)、プンタドゥワ(Puntadewa)、スンバドラ(Sembadra)となってます。
アルジュナ、スマール、スリカンディの3つの寺院は7世紀終わりから730年頃までに建設され、プンタドゥワ、スンバドラは8世紀半ばから後半にかけて建設されたらしい。ジャワに残るヒンズー教/仏教寺院の遺跡の中では最古(*)のものです。
なお、各寺院の名称は、マハーバーラタに登場する英雄・お妃の名前から取られていますが、19世紀から20世紀にかけてつけらたもので、本来の名前は不詳。(マハーバーラタの人物名については、「パンダワ寺院群」のページを参照ください。)
*当時そしてそれ以前・以後も、石以外に木造の寺院が作られていたらしいが、ほとんど土台(と思われるもの)しか残っていない。
・参考:木造寺院のレリーフ(ボロブドゥール寺院遺跡)
◆ディエン高原:
ディエン高原(Dieng Plateau、海抜約2000m)は、ジョグジャカルタから自動車で約3時間。火口跡に点在する寺院群、霧にけむる沼、硫黄・熱水を吹き出す源泉、等々とチョット不思議な空間です。(「Dieng」という名称は古ジャワ語で「神々の場所」という意味らしい。)
撮影時期:1993年08月 |
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