由来
1945年8月17日、インドネシアの独立がスカルノ&ハッタによって宣言されました。その宣言文を起草した家が現在の博物館となっています。その家は当時インドネシアを占領していた日本軍の軍人(日本海軍 前田 精(タダシ) 少将)が居住していた邸宅でした。同少将はインドネシア独立に理解を示し、普段から同小将の邸宅をインドネシア独立を願う人たちに使用させていたとのこと。
なお、同小将の名前は、インドネシア教科書や歴史書によく登場しているらしく、インドネシア人の間ではよく知られているそうです。
・情報ソース
The legacy of Maeda's residence
2000年10月7日付けThe Jakarta Post記事
この記事の日本語訳を作成しました。(2007年7月15日追加/2008年5月15日更新)
・インドネシアの歴史教科書(2007/04/21追記)
最近、SMA(高等学校)3年生用の歴史教科書「Sejarah Naional dan Umum」(Bumi Aksara社刊。2004年版)を読んでいますが、前田少将についての記述が全くありません。しかし、知人のインドネシア人留学生(男性。30歳くらい)に「前田提督を知っているか?」と聞いたところ、「前田提督は知ってるよ。学校の授業でならった」と話していた。そのうち、他の出版社の教科書も見ることにしたい。
▼▼▼2008/03/02追記▼▼▼
SMP(中学校)2年生向けの社会科教科書を読んだところ、前田少将が登場しています。教科書によって扱いが異なるのかもしれません。
「IPS TERPADU」(インドネシア独立準備の過程)
日本の敗戦(1945/08/15)からインドネシア独立宣言(1945/08/17)までをかなり克明に記述しています。こういった内容になると、前田少将についての記述を省くことは不可能だと思われます。上で紹介した高等学校向け歴史教科書では、独立宣言前後の動きについてはごく簡単にしか触れていませんでしたので。
▲▲▲2008/03/02追記▲▲▲
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